70代、元大学教授2|それは職場相談に乗る話から始まった

当時、職場でパワハラにあったんです。

以前からあったんですけど、上司はガン無視。「あなたが悪いんでしょ」と言わんばかりの態度。ことのきっかけは、私が私より数年先輩の職員よりも出世してしまったことでした。嫌がらせの数々についに耐えきれず、職場から身一つで飛び出してしまったんです。

いま思い返せば、涙と鼻水でぐっちゃぐちゃになったまま、近所の精神科に飛び込めばよかったんですが…。「家族に、子供に迷惑がかかっちゃう」と思って、道端で泣き崩れました。

自宅に帰ってから、相談先として選んだのが、卒業後も連絡を取り合っていた恩師だったんです…。

職場のトラブル?いいよ、相談に乗るよ

職場でトラブルがあったこと。もう、戻りたくないこと。常にパワハラがあるところだということ。精神科には入院したくないこと。子供の将来が不安なこと。

電話で1時間くらいでしょうか。夜中だったのにも関わらず、教授は親身に相談に乗ってくれたんです。

それで、言ってくれたんです。

「きっと、辛いだろうし、気晴らしもかねて遊びにおいでよ。大学の最寄り駅まで来てくれれば、車で迎えに行くからさ。昼飯でも一緒に食べようよ」

って。

嬉しかったです。「そこまで私のことを心配してくれるんだって」思って。同居していた親でさえ「何あんた、そんなことで情けない!子供はどうするの!?」と怒鳴りつけてきたというのに!

子供は保育園へ預け、職場相談をしに大学時代のふるさとへ

相談する当日は、子供を保育園に預け、親にお迎えをお願いし、大学のあった街へ向かいました。

頑張れば日帰りできる距離だったので、JRを乗り継いで。

教授には話したいことがたくさんありました。バツイチになって辛かった話もしたかったし、職場の相談もしたかった。何より「大丈夫だ。お前ならなんとかできる。職場を辞めることになっても、きっと大丈夫だ」って言って欲しかった。

電車の車窓から見える景色が綺麗で、流れて行く紅葉が「大丈夫。ちゃんと相談すれば、きっと解決する」って言ってくれてるみたいで、電車に乗っているだけで気持ちもちょっと明るくなったんです。

「気晴らしに」と言ってくれた教授はきっと、移動時間のこんなことも考慮に入れてくれたんだろうと思って、本当に嬉しかった。

大学街へ。教授との数年ぶりの再開〜そして自宅へ(なぜ)

電車に4時間ほど揺られて、たどり着いた懐かしの大学街。

大学在学中しか住んでいなかったんですが、第二の故郷だと思って親しんでいた街。駅前の再開発で、当時とは全然違う街並みになっていたけれど、いつもとは違う空気が新鮮で、少し浮かれたのも事実。

駐車スペースで待ち合わせだったので、いそいそと行くと、大学時代と全然変わらない教授の姿が…!

「全然変わりませんね!先生!!お久しぶりです」

という私にニッコリ微笑む姿が、課題をうまく提出できたときの微笑みと一緒なのも感動的。

「なんか、色々大変だったみたいだなぁ…。まぁ、とりあえずゆっくり話せる場所に行こうか」

と、さっと愛車のBMWのドアを開けてくださったときは、「あー。前の旦那にはこういう配慮が足りなかったのよねぇ」としみじみ思ったり…。

車中で、季節の話などをしながらたどり着いたのは、なんと教授の自宅でした。

あれ…?

教授…「昼飯でも一緒に食べようよ」って言ってませんでしたっけ…?

なぜ自宅???

うっすら「なんか変だな」とは思ったんですが、「いやまぁ、自宅に寄ってからご飯食べに行くんだろう」と無理やり自分を納得させ…

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